診療案内

内視鏡検査


内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)の案内

内視鏡技術、器具の性能の向上にともない、これまでは発見の難しかった早期のがんや開腹手術しか方法のなかった大きさのがんも内視鏡での発見、治療ができるようになってきました。一方で、それでもなお、胃がんや大腸がんといったがんは、日本人のがん死亡原因の上位を占めています(下表参照)。

2013年の死亡数が多い部位 (参考 : 人口動態統計によるがん死亡データ)
  1位 2位 3位 4位 5位
男性 大腸 肝臓 膵臓
女性 大腸 膵臓 乳房
男女計 大腸 膵臓 肝臓
2013年の羅患数が多い部位 (参考 : 国立がん研究センター がん対策情報センター)

  1位 2位 3位 4位 5位
男性 大腸 前立腺 肝臓
女性 乳房 大腸 肝臓
男女計 大腸 乳房 前立腺

そのようながんも早期に発見すれば治癒できる可能性が高いため、いかに早期発見・早期治療を行うかが非常に重要となります。当院の検査で、もし当院の内視鏡検査でがんが発見された際は、治療を専門としている病院を紹介させていただき、最適な治療をうけていただきます。

内視鏡検査は不安…

内視鏡検査はつらい、怖いといったイメージを持っている方が多いと思いますが、当院では様々な工夫を重ね、安全性を確保した上で検査時の苦痛を最小限にし、できるだけ気楽に検査を受けていただけるよう心がけております。

希望者には検査時に鎮痛剤や鎮静剤を使用します(日本消化器内視鏡学会による「内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン」に準じます)。検査後はしばらく回復室のベッドでお休みいただきます。

さらに、当院の大腸検査では空気の代わりに二酸化酸素を送気する器具を常備しております。二酸化炭素は水や体内に吸収されやすいため、検査後のお腹のはりや苦しさを軽減できます。

胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査 同日検査も可能です

当院では胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査を同日に続けて行う事も可能です。 お仕事等で何度も通院することが困難な方にはお勧めです。

大腸内視鏡検査の方の前日の食事内容について

現在当院で使用している腸管洗浄液では基本的に検査前日の食事制限は必要ないことになっていますが、それでも繊維質の残渣が残ることがあります。そのため、検査の前日は朝食から夕食まで野菜やキノコ・海草など繊維質のものをとらないようにして下さい。便通にいいだろうと検査前に繊維質のものを食べてこられる方がいますが、残渣が腸の中に残ってかえって検査がやりにくくなってしまいます。食べてはいけないもの、食べてよいものは以下を参照されてください。

最新機種のご紹介

当院では内視鏡検査を受診される方に、最高の検査を楽に受けていただくために、2015年6月に内視鏡シェア世界70%のオリンパス社の最上位機種「EVIS ELUCERA ELITEシステム」を採用しました。

高精細な内視鏡システムを使用することにより、より小さな病変を早期に発見することが可能となります。

下記症状がある方やがんが気になる方は是非一度内視鏡検査を受けられてください。

胃カメラをお勧めする方
  • 食欲不振
  • 上腹部の痛み(食前・食後)
  • 胃の不快感、胸焼け、喉または胸のつかえ感
  • 胃もたれ
  • 吐き気、嘔吐 
  • 黒い便が出る
  • 貧血を指摘されている 
  • 体重が急に減った 
  • バリウムによる胃の検診で異常を指摘された
  • 過去に胃潰瘍、十二指腸潰瘍になったことがある 
  • 肝硬変と言われている 
  • 食道がん、胃がんを治療したことがある
  • 家系に胃癌のある人(若い人でも)
大腸カメラをお勧めする方
  • 検診の便潜血検査で異常を指摘された・血便が出る・便に血がついている
  • お尻を拭くと紙に血がついている
  • 便通の異常(便秘、下痢)
  • 腹痛、膨満感
  • 貧血を指摘されている
  • 便が細くなった、太い便が出ない
  • 体重が急に減った 
  • 大腸がん、大腸ポリープを治療したことがある
  • 家系に大腸癌をはじめ大腸の病気を言われたことのある人(若い人でも)