お知らせ

看護部長のひとりごと Vol.3


「思い馳せた甑島」
家族とゴールデンウィークに甑島へ行ってきました。
滞在時間3時間というハードな、日帰りプチ旅行です。といっても目的は知り合いのお墓参りですが・・・。
ずいぶん昔に一度だけ訪ねた思い出は、ひどい船酔いでした。そんな船酔いの恐怖に怯えながら、子供たちに船酔い話をしているうちに今回は無事に到着できました。
出迎えてくれた、おばさんのガイドを聞きながら車を走らせると、島にたった1件しかないスーパーが(スーパーにはみえない)、連休の稼ぎ時にもかかわらずお休みでした。
「あら〜買い物できないわね」といって笑うおばさんに、のどかさを感じることでした。
「島は空き家が増えて、寂しいのよ。年寄りばかりで、私達は若者だから係りでも何でもしないといけないの」と笑います。ちなみに70代です。

散歩をすると、新しそうな診療所が目に留まりました。診療案内をみると毎週月曜日と木曜日に診療を行うようです。高齢者がほとんどのこの島の医療は、たった2日しか行われない現実に、へき地医療の深刻さを痛感しました。Drコトーの大変さと、重要性を実感です。急患は漁船で運ぶという島の連携は、まさにチーム医療です!!

家賃2,000円の町営住宅?も空き部屋が目立ち(まだ新しい3階建て!)、30万円で売りに出ている家に一瞬心が揺らいだのですが、ずっと生活できるかとなると考えてしまいます。だから住民や医療者が集まらないのですよね。住めば都なのでしょうが、現在の恵まれた環境に感謝しながら生活しなくてはと、短い滞在時間に多くを学ぶ一日となりました。


 

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